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2015年09月25日
根っこ
鈴虫の音色が心地よくて、夜が長いこのごろです。
氷たっぷりのアイスコーヒーから、カフェオレへバトンを渡した今日。
暖かいカフェオレを飲みながら、
位牌のことについて書いてみようと思います。
小さな野はらの樹は、立ち上げてから丸4年が経ちました。
旧姓は小野木といい、苗字が珍しいからかよく聞き返されます。
子どもの頃、苗字の漢字を聞かれるたび、
いつも「ちいさなのはらのき」と説明していた父。
歳を重ね、大人になった私も
無意識に「ちいさなのはらのき」を口にする。
そして去年、海外生活が長く滅多に会えない叔父が、受話器を片手に
“ちいさなのはらのきです”と応えたそのとき、
目を丸くして耳を疑い、
にやけた顔がしばらく戻らなかったことを覚えています。
位牌は、子どもの頃からいつも身近にありました。
位牌=死別 という、子どもの私にとっては
最も向き合いたくない現実、想像したくない存在でした。
いつか、位牌をつくる台湾の叔父が話してくれたこと。
“位牌は我が子のようにかわいい”
“蓮池という会社の名も、位牌ひとつひとつが蓮となり、
故人たちを仏さまのところまで導いてもらえたらという願いを込めている”
この言葉の意味を理解はできなくとも、
なぜか素直に受け入れられた。
“あなたにとって、位牌とはなんですか?”
供養情報誌の取材中に問われた質問。
言葉にならず、言葉が見つからず…
“根っこです” と答えた記憶があります。
なぜ、あのとき 根っこ と口にしたのだろうか…
ときどき、考え込みます。
あの問いから一年、
未だ答えは見つかりません。
見つからないどころか、
目を背けたくなるときもあります。
でも、ひとつ確かなことは、
あのときの叔父の言葉は、
小さな野はらの樹の根っこになっているということ。

氷たっぷりのアイスコーヒーから、カフェオレへバトンを渡した今日。
暖かいカフェオレを飲みながら、
位牌のことについて書いてみようと思います。
小さな野はらの樹は、立ち上げてから丸4年が経ちました。
旧姓は小野木といい、苗字が珍しいからかよく聞き返されます。
子どもの頃、苗字の漢字を聞かれるたび、
いつも「ちいさなのはらのき」と説明していた父。
歳を重ね、大人になった私も
無意識に「ちいさなのはらのき」を口にする。
そして去年、海外生活が長く滅多に会えない叔父が、受話器を片手に
“ちいさなのはらのきです”と応えたそのとき、
目を丸くして耳を疑い、
にやけた顔がしばらく戻らなかったことを覚えています。
位牌は、子どもの頃からいつも身近にありました。
位牌=死別 という、子どもの私にとっては
最も向き合いたくない現実、想像したくない存在でした。
いつか、位牌をつくる台湾の叔父が話してくれたこと。
“位牌は我が子のようにかわいい”
“蓮池という会社の名も、位牌ひとつひとつが蓮となり、
故人たちを仏さまのところまで導いてもらえたらという願いを込めている”
この言葉の意味を理解はできなくとも、
なぜか素直に受け入れられた。
“あなたにとって、位牌とはなんですか?”
供養情報誌の取材中に問われた質問。
言葉にならず、言葉が見つからず…
“根っこです” と答えた記憶があります。
なぜ、あのとき 根っこ と口にしたのだろうか…
ときどき、考え込みます。
あの問いから一年、
未だ答えは見つかりません。
見つからないどころか、
目を背けたくなるときもあります。
でも、ひとつ確かなことは、
あのときの叔父の言葉は、
小さな野はらの樹の根っこになっているということ。

Posted by 小さな野はらの樹
at 02:12
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